更新日:2011年9月14日
ノロウイルス感染予防
ノロウイルスとは、ヒトだけに感染して下痢やおう吐などの症状を引き起こし、ヒトの小腸で増えるウイルスです。ヒト以外の細胞では増えません。(食品中では増えません)
11月から3月にかけての食中毒の主な原因物質です。
人から人への感染を防ぐために、以下のことを気をつけましょう。
ノロウイルスによる食中毒の症状
吐き気・嘔吐、発熱、腹痛、頭痛、下痢
ノロウイルス予防4カ条
1.食品対策
生ものを食べるのを極力避け、食品の中心部まで85℃以上で1分以上加熱調理しましょう。
2.手洗い
ウイルスを洗い流すため、調理の前後、トイレやおむつ交換、ペットをさわった後などは、必ずせっけんでよく手を洗いましょう。
3.衛生管理
調理器具の使用後はときどき次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)に浸して殺菌しましょう。
4.汚物処理
- 患者の嘔吐物やふん便を片付けるときは、プラスチック手袋をつけ、直接さわらないようにしましょう。
- 嘔吐物、ふん便は、はじめにウイルスの飛散を防ぐことに注意してペーパータオルで拭き取りましょう。ふきとったペーパータオルは次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)を60倍に希釈したもの(塩素濃度1000ppm)に浸し、消毒しましょう。
- 新しいペーパータオルに次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度200ppm)を浸し、2で拭き取った後を浸すようにふきましょう。
ノロウイルスによる食中毒に感染してしまったら・・・
ほかの原因がないのに上述のような症状があったら、ノロウイルスによる食中毒が疑われます。そんな時は、次のことに気をつけてすぐ医療機関にかかりましょう。
- 素人判断で下痢止めや吐き気止めを飲まない。
- 嘔吐や下痢が激しいときは、水分を補給して脱水症状を防ぐ。
- 受診の際には、以下のことをお医者さんに報告するとよいでしょう。
・嘔吐物やふん便の詳しい様子
・いつ、どこで、何を食べたか
・一緒に食事をした人に同じ症状があるか等